女性のガン死亡率1位は大腸ガン
大腸がんによる死亡率は年々増加しており、最近は女性の死亡率第1位になっています。大腸は傷つきやすい臓器の1つなので、症状が出たときはすでに病気が進行している可能性があります。定期的な検査が、早期発見につながります。
当院では、日本消化器内視鏡学会専門医による”苦痛の少ない下部消化器内視鏡検査(大腸カメラ)”を行っております。排便時の痛みなどの症状でお悩みの方、便潜血検査で陽性反応が出て再検査が必要な方、お気軽にご相談ください。
大腸がんによる死亡率は年々増加しており、最近は女性の死亡率第1位になっています。大腸は傷つきやすい臓器の1つなので、症状が出たときはすでに病気が進行している可能性があります。定期的な検査が、早期発見につながります。
こんな症状ありませんか?
- 排便時に赤色の出血がある
- 便が細い
- 残便感がある
- 下痢と便秘を繰り返す
- 排便時に痛みがある
- お腹がはる
こんな症状がある場合には、すぐに内視鏡検査をする必要があります。
考えられる病名
- 大腸ポリープ
- 潰瘍性大腸炎
- 憩室炎(けいしつえん)
- 腸炎
- 大腸がん
病気になる原因とリスク
欧米型の食事や、遺伝子が関係するといわれていますが、はっきりした原因はわかっておらず、どんな人がなりやすいのかのデータが無いので、予防することは難しくなります。病気が見つかったときに早めに対処するしかありませんが、早期発見をすれば命に関わることはありませんので、定期的な検査が重要となります。
検査方法
触診を含め、症状や痛みをお聞きした上で、下部消化器内視鏡(大腸カメラ)の検査を行います。
下部消化器内視鏡検査(大腸カメラ)は大腸がんを予防する方法として有効です。大腸がんの80%以上は大腸にあるポリープが大きくなることによって発生するので、大腸のポリープを下部消化器内視鏡(大腸カメラ)で切除することで、確実にがんの発生を予防できます。
当院の大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸・直腸粘膜を直接観察する検査です。
大腸はカメラの挿入のしやすさに個人差があり、腸の長さ、屈曲の程度、術後などで癒着がある方は痛みが伴う場合があります。これらの苦痛を少なくするために、当院では上部内視鏡(胃カメラ)と同様に鎮静剤(静脈麻酔)を使用して、眠っている状態、もしくはウトウトしている状態で検査を行っています。不安、緊張がある方、挿入の難しい方でも楽に検査を行って頂けるよう工夫しております。
当院で使用している大腸カメラはオリンパスPCF-H290Iです。この機種にも、胃カメラと同様に、早期のがんを発見するのに有用なNBI: Narrow Band Imaging(狭帯域光観察)というシステムが備わっています。
(NBIについては胃カメラの説明内容をご参照ください。)
静脈麻酔に対しての安全対策
安全対策にも厳重に取り組んでいます。
静脈麻酔は注射により薬を全身に投与することによって、痛みや意識を落とし、患者さんに負担のないように検査を行えるようにするものです。
しかし、薬の効き方には個人差があり、強く効きすぎると呼吸が弱くなったり、血圧が下がることも稀にあり得ます。
当院では麻酔薬の量は、体格や年齢、今までのご本人の使用経験などから最適な量で行っておりますが、万が一のことにも速やかに対応できるように常に呼吸、循環動態を把握する機器(パルスオキシメーターや心電図モニター、自動血圧計)を使用し、また酸素吸入もいつでも行えるように安全対策にも厳重に取り組んでいます。
痛みの少ない下部消化器内視鏡検査(大腸カメラ)を提供しています
経験値の高い専門医が、患者さんの体の状況に合わせて挿入方法を微妙に調節しながら行います。炭酸ガスを使用することで、検査後のお腹のはりを軽減します。最新のオリンパスPCF-H290Iの機械を使用し、解像度の高い画像で細部まで細かく見ることができるので、病気の早期発見が可能になります。
大腸ポリープ切除の大きさ(目安)
観察中にポリープが見つかった場合は、入院の必要のない程度のものであれば、その場で切除を行っています。(目安としてはポリープのサイズが2㎝未満程度)
上部内視鏡検査と下部内視鏡検査の同日検査について
当院では患者様のご希望に応じて上部内視鏡検査(胃カメラ)と下部内視鏡検査(大腸カメラ)を同日に続けて行うことが可能です。お仕事などでなかなか時間が取れない方はお気軽にご相談ください。
患者さんへのメッセージ
大腸ポリープ・大腸がんは、症状が出にくいのが特徴です。大腸がんは、いきなり進行性のガンができるわけではありません。最初は内視鏡で取れるような小さいガンができ、それが徐々に大きくなってきます。予防のためにも40歳になったら、また少しでも症状があれば、すぐに検査を受け、健康という安心につなげていきましょう。