花粉症は、スギなどの花粉(抗原)が原因となって起こるアレルギー疾患の一つです。
季節により原因も異なり、スギ(2~4月)、ヒノキ(4~5月)、イネ科(6〜8月)のカモガヤ、オオアワガエリ(チモシー)、キク科(8〜10月)のヨモギ、ブタクサが多く、他にシラカバ、オオバヤシャブシなどの局地的に認められる花粉症もあります。
症状は多様で、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、目のかゆみ、目の周りや結膜の発赤、流涙などの目や鼻の症状、その他、襟足や顔の赤み・かゆみ・腫れなどの皮膚症状、頭痛、微熱、倦怠感などの全身症状もみられることがあります。
生活上の注意では、花粉情報に気をつけ、飛散の多い日は外出を控える、窓・戸を閉めておく、マスク・メガネを使う、外出から帰宅したら洗顔・うがい・鼻をかむなどがあります。
お薬の治療として、抗ヒスタミン薬などの内服薬、目や鼻の症状が強い場合は点眼薬や点鼻薬も内服薬と併用する、皮膚の症状が出た場合はステロイドクリームを塗るなど症状に見合った方法を選択します。
東京でのスギ花粉のピークは3月上旬から4月上旬、それが終わる頃になるとヒノキ花粉のピークが4月上旬から中旬にくる見込みです。
関東の一部では今年は1月23日より飛散開始が確認されていますが、内服薬は飛散開始2週前から服用すると季節初期の症状が抑えられますので、花粉症の方は早めの対策をお勧めします。